ユルハの杜 祈りと夢のあいだで―― やさしさに宿る光のものがたり
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第1章 祈りの中の精霊たち
とても静かな夜でした。
少女は胸の前で手を合わせ、目を閉じていました。
その祈りは、言葉ではありません。
ただ――だれかを想う心、
ほんの小さな「ありがとう」が、胸の奥からこぼれただけ。
そのとき、ふわりとふたりの精霊が現れます。
水色の精霊は、ハートのしずくをそっと差し出し、
紫の精霊は、やさしい音を胸に抱えていました。
ふたりは少女の心のなかに宿り、
彼女の中にある光を、そっと磨いていきました。
「あなたの心が、あなたを守る。
わたしたちは、その光のそばにいるよ」
どこからともなく聞こえたその声に、
少女は静かに、ほほえんでいました。
2章 夢を駆けるランプの妖精たち
夢の中――
少女の胸に灯った光が、そっと空へ昇っていきました。
そこに現れたのは、ふたりの妖精たち。
金のランプを掲げ、魔法のリボンを風に乗せて舞い踊ります。
「ひとつだけ、願いを叶えてあげよう」
その言葉とともに現れた空飛ぶじゅうたん。
ふたりは少女を乗せて、雲の間をすり抜けていきます。
笑い声が星にこだまし、
ランプの灯りが夜を照らします。
「あの空のむこうに、
まだ知らない希望があるんだよ」
それは、本当にあった夢?
それとも祈りが見せた、心の世界?
第3章 目覚めのまどろみ
朝の光が、ゆっくりと差し込むころ。
少女は静かに目を開けました。
心の奥には、あのハートのしずくと、
やさしい音の記憶が、まだ残っていました。
――それは、夢と祈りのあいだにある、
小さな光のものがたり。
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