ユルハの杜 今夜、星のアクセサリーをあなたへ
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その夜、空にはひときわ澄んだ風が吹いていました。
森の奥深く、小さな妖精たちが静かに目を覚まします。
その中の一人、
小さな羽根をもつ銀色の妖精「ルミア」は、
そっと、夜空のきらめきを集めた星のアクセサリーを手にしていました。
けれど、それを届けるのは彼女ではありません。
もう一人の妖精──
淡い金の光をまとう「ミリィ」が、
ルミアの隣にふわりと舞い降ります。
「ねえ、ミリィ。お願い。これを、あの子に届けてくれる?」
ルミアが差し出したのは、
願いをこめて編まれた星のしずくのネックレス。
それは、心にそっと寄り添い、
静かに幸せを灯す、不思議な力をもっているのです。
ミリィは小さくうなずくと、
そのネックレスを胸に抱えて、空へと舞い上がりました。
月明かりの風にのって、
そっと、そっと──
ミリィは、寝静まった街の窓辺をひとつひとつ覗きながら、
その子の夢を探していました。
やがて見つけたのは、
涙のあとを残したまま、
静かに眠る小さな女の子。
その手元に、ふわりとネックレスを置くと、
ミリィは、やさしく囁きました。
「今夜、あなたに届けるこの星のアクセサリーは、
きっとあなたに幸せをもたらします。
だからどうか、明日も笑顔でいてね。」
その瞬間、女の子の唇がほのかにゆるみ、
ひとすじの涙が光へと変わりました。
星のアクセサリーは、
やがて心の奥に静かに溶けていき──
その子の明日を、そっと支える小さな光となったのです。
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